昨年の失敗事例から得た学び

 昨年まで所属していた共同出資の会社で、経済産業省の「事業再構築補助金」を申請しましたが、結果は残念ながら「不採択」(失敗)でした。
 タイトルは「美食を通じた地域ブランディングを目指した、超人気レストランの出店」で事業計画書を作成していきました。
世界的に有名な「美食の街」であるサン・セバスチャンをモデルとし展開し、超人気レストランを自社で立ち上げ、運営・管理し、成功事例を作ってから、まちづくりに発展させ、さらに、まちづくりに賛同して出店希望の方に提案しプロデュースをさせていただく計画としました。
 
 全体のコンセプトは、『新型コロナウィルス感染症拡大で心身ともに疲弊した日本を元気にしようと思い、感染拡大前の「あたり前、だったことをあたり前に」近づけ、「あたり前のこと」に感謝し、人・時間・料理・サービス・空間を大切にし、心が温まり安らぎと寛ぎを感じ、「笑顔」と「幸せ」になってもらえるようなレストランの創造』としました。
参考に、”Restaurant”の語源は、ラテン語の”restauro”からきているようで、「良い状態にする」「回復する」を意味しているそうです。

 事業計画書は、SWOT分析からはじまり、レストランコンセプト、ポジショニング、メニュー、立地、客層、価格、店舗レイアウト、店舗デザイン、チーム編成などを展開していき、レストランと会社全体の収支まで計画しました。
難しかったのことが2つあり、出店候補地をどこにするかと、競合との競争力強化でした。
出店候補地については、まず机上で人口統計や地産地消の食材が豊富な場所を調べ、現地確認に行きました。
競争力強化においては、レストランとしての競争力強化だけではなく、当時は一級建築士事務所登録と建設業許可がありましたので、それらを絡めた提案から設計・施工への流れるようにして競争力強化を計画しました。

 しかし、冒頭に記載した通り、結果は不採択でした。不採択理由は電話で教えてくれるので、事務局に確認したところ、8項目の指摘があり、まとめると、もっと深く競合分析を行いそこからの競争力・差別化案、それとアフターコロナとしての計画が足りなかったようです。
 不採択にはなりましたが、自分で一からこの事業計画を作れたので、私にとっては無駄にはなっておらず、論文なども含めて文献・書籍に目を通し、いろいろな場所にも行き、自分の視野が広がりました。今後はこの経験も自分の武器としていきます。